blender

3DCGのモデリング&アニメーション制作環境としての blender について。
新しいバージョン(2.66)も登場し始めていますが(日本語版はもうすぐリリースらしい)、スマホ向けゲーム開発においてblenderが使えるといいなと思うことが多々あります。

2Dゲーム開発用途

Unityとの連携のしやすさは有名ですが、CoronaSDK等での2Dゲーム開発時においてもblenderは活用できるのではないかと考えています。
理由は以前詳しく書いた通り、blenderで連番レンダリングしたものをスプライトシート画像にしてアニメーション素材として使うアプローチができるからです。アニメーションが描けない僕にはありがたいです。
要するに素材作成ツールとしてのblender

blender2.6以降で搭載されたCyclesレンダーを使えば、さらに高品質な質感でレンダリングできるので、ピュア3Dのポリゴンアニメーションとは別路線の、3Dっぽいが実は2Dゲームとして勝負できるかと思います。
3Dを2D素材にして開発という、なんか回り道歩んでいるような気もしますが、一方で3D開発環境で2DのUIインターフェース開発してるのも回り道でしょうし、負荷都合で低ポリゴン化する必要がある3Dゲームではできないようなレンダリングクオリティがそのまま使えるのは魅力的です。

3Dゲーム開発用途

もちろん3Dゲーム開発でも大活躍のはず。現状スマホゲームで使う3Dって、数千ポリゴンのモデリングに制限されることが多いだろうし、テクスチャを何層も貼ると負荷かかるのでベイクして1枚だけ貼ってUnlit設定の擬似的なライティング演出だったりするので、それなら無料のblenderでも必要充分。
既にMAYAやMAXに慣れた人は違うと思うけど、これからやろうっていう僕の場合blenderで実現できることすらオーバースペック。
上で2D素材として使うメリットを挙げたけど、こちら3Dでやるメリットは、カメラアングルを変更できることと、ボーンを仕込んだモデルアニメーション等で、モーションAとモーションBを滑らかに繋ぐといったことができること。この機能はblenderでもUnityでもできる機能で、例えば走るモーションからジャンプのモーションに滑らかに繋ぐということができる。

おすすめの書籍

便利な新機能が追加されてたりするので、できるだけ最新バージョンのblender本を買ったほうがよいと思います。個人的には下の2冊を2,3日かけてやり終えるのが良さそうに思いました。どちらもblender 2.6以降のバージョンを使って解説されています。


「ブレンダーからはじめよう!」
6,7時間ぐらいで全ての内容を実際に作業しながら読み終えることができるボリューム。
内容としてはアニメーション設定が中心。一応モデリングの基本操作も一通り把握できるようになっている。やはりモデリングは時間がかかるものなので、そこを軽めに紹介することで書籍を読み終えやすくなっています。
最初はやり終えることで達成感を味わうことも大切だと思うので1冊目としておすすめ。


「キャラクターをつくろう! 3DCG日和。 vol.3 -Blenderでつくる、ポリゴンキャラクター」
ローポリとハイポリで各キャラをモデリング&アニメーションさせる方法を学べる。
人体のモデリング、UV展開等のテクスチャ張りをきちんと学習できます。アニメーションも紹介されています。

その他書籍

上の2冊をやり終えれば、あとはネットで調べつつ、自分の案件用に何か作り始めるのがよいかと思いますが、僕は以下の2冊も目を通しておきました。


「Blender 3DCG パーフェクトバイブル2013」
ムックなのでボリュームはそれほどないですが、Cyclesレンダー等のblender2.6系の新機能についての紹介が書かれています。上の2冊ではCyclesレンダーは紹介されていないので読んでおいてもいいかも。でもCyclesレンダー設定もblender本体のマイナーバージョンアップでちょいちょい変更かかっているのですけども。
モデリングの基本操作一覧や便利なアドオン紹介記事もありました。


「Blender 2.5マスターブック」
僕は最初にこの本をやったのですが、blenderの操作パネルレイアウトは2.5も2.6もだいたい同じなので今やっても問題ないかと思います。ただ著者さんが新しいblender本を執筆されているとのことらしく、新機能についての記事もあると思うのでそちらを待つのがいいかも。

参考サイト

BLENDER COOKIE:海外サイト。ビデオチュートリアルたくさん。Cyclesレンダーの解説動画も見応えあります。頂点座標をpythonで文字配列化する方法とかも動画であるのでそういうFlashやりたい時にも役立ちそうです。ユーザー投稿作品を見てると、もう3DCGツール選びでごちゃごちゃ迷わずにblenderでいいじゃんと思えます。

BlenderGuru:こちらもビデオチュートリアルが豊富。質感ある石畳の制作方法等、最近も更新されています。

Project-6B(6B計画):ブログ形式で更新も盛んで有益なので全記事を拝読させてもらいました。上の2つのサイトも、こちらのブログサイドバーで紹介されているblender関連リンクで知ったものです。これぐらい使いこなせたらいいなぁ〜!

Blenderで3DCG制作日記:更新が2.5系ぐらいまでですが、基本操作が分からずに検索するとよくヒットするので参考にさせてもらっています。

Blender Cycles memo:Cylecesレンダリングの資料。Cycles関連は現在書籍にない情報なのでたいへん有益なwikiページです。

感想

Cyclesレンダーは驚くような質感が出せるけど、ライトは通常のblender光源ではなく、板ポリゴンを放射(Emmition)設定することでライト設定するということや、マテリアルの詳細設定やレンダリング出力の絵作りではノードを活用すること等が、従来のblenderとは異なってきます。上のオススメ本2冊もcyclesレンダーは紹介されていませんので、これからblender始める人がcyclesレンダリングをする時は勝手が違うのだという認識をしておいて、現状ネットを参考にするのがよろしいかと。

さて自分用のものをモデリングしようということになって、モデリングセンスがない自分に愕然としています。←今ココ
MayaかMAXかLightWaveか、、、と、各製品サイトや書籍を読んで貯金&機能だけは知ったかぶり人間になるよりも、さっさとblender触っておいた方が良かったなぁとしみじみ思いました。
あと、上に挙げた3Dツールって、Mac版もあるものの結局のところWindowsユーザーに有利なユーザー圏になってる気がします。なのでMac信者はまずblenderで。

来るべき3Dプリンター時代に向けて


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これからこういう時代がくるなら3Dをたしなんでおけば一生暇つぶしできそうですしね!

今月のCGWorldを読むと、すでにフィギュア制作現場に3Dプリンタが導入されてるそうで、読んで衝撃受けました。