Helsing’s Fire

大事なのは、誰もがよく知っている自然物理現象を極端に演出してゲームに取り込むこと。

走る・跳ぶ・投げるといった能動的なアクションもそうだし、ものが落下する、壊れる、重なる、押しつぶす、水が流れる、等のアクションも、どちらも日常で目にする物理現象。それを画面内で再現したものを見る驚きは、ゲーム創世記からあっただろうし、AngryBirdsCut the ropeWhere’s My Waterのヒットを見ていると今でも大切な要素なのだと思う。
さらにゲームではその現象をそのまま再現するのではなく、その現象に極端な力や効果を与えることによって、プレイヤーの爽快感や万能感を感じさせることがゲームの快感になる。
Helsing’s Fireでは「拡散する光と遮蔽(しゃへい)物」という自然物理現象に対し「光で魔物をやっつける」という効果を与えている
画面を一目見て理解できる自然現象、その流れからプレイヤーはおのずと「光でやっつける」というゲームコンセプトまでスーッと理解できるのではないだろうか。明暗差のある画面もインパクトがあって良い。

ゲームを進めていくと、3色の炎を使い分けるパズル性、攻撃してはいけない女性キャラ、火を照らさないと姿が見えない魔物、が登場し、ゲーム性を深くしている。特に前の2項目はゲーム性を考える上で参考になる。

他の人のレビューを読むと、博士と助手の会話の面白さを楽しんでいるユーザーが多い。また、その会話はきちんとゲーム全体のストーリーとして成立している。リッチなムービーやエフェクトを盛りこんでいるわけでもなく、ただ単に2名のキャラのイラストが向かい合って、吹き出しにテキストが表示されるだけなのだけれど成立し、かつ楽しめていることにも注目しておきたい。
セリフの面白さもあるけどね。「下衆な下等生物めが!」とかの極端な暴言がグッとくる。

Helsing’s Fire